渋沢栄一記念財団 実業史錦絵絵引

実業史錦絵絵引 絵引データベース 作品詳細

作品詳細

[ 畳を作る ](たたみをつくる)

シリーズ:衣喰住之内家職幼絵解之図

解説/画中のテキスト

作品解説

 畳は藁をもとにして作ったトコ(床)とその表面の畳表、そして長辺の両端に付けたへり(縁・畳縁ともいう)からできている。畳表は、い草を編んで作る。
 長辺と短辺は2:1の長さになっており、二枚で正方形となる。一枚が一畳の広さ、二枚すなわち二畳が一坪の広さに当たる。長辺方向の長さが一間である。
 畳が室内に敷き詰めになるのは室町時代のこととされ、それ以前はユカは板敷きで必要な場所へ畳を持ってきて敷いた。不要になったら片付ける。これを畳むといい、その名詞形が畳である。明治初期には室内のユカの仕上げは当然畳で、廊下や台所などだけが板敷きであった。畳屋の仕事は多く、重要な存在だった。

画中のテキスト(釈文)

畳屋(たたみや)ハ、わらを縄(なハ)にて/あみ、夫(それ)を杵(きね)にてうち、/だんだんとわらを重(かさ)ね、/麻糸(あさいと)にて幾通(いくとふ)りにか/さして床(とこ)とする、此きり/やふにより、なんとふりとて/床の上中下あり、畳表(おもて)ハ/備後(びんご)より出(いづ)るをよしとす、/艸(くさ)にて生(うま)るゝをよく干揚(ほしあげ)て/麻糸にて織(おる)なり、これにも/艸によりりうきうおもて/あり、へりハ麻の染(そめ)たるを用ゐ、/これを畳さしが製(せい)す図(づ)

画中のテキスト(現代語訳)

畳屋は、藁を縄であみ、それを杵で打ち、段々と藁を重ね、麻糸で何通りにも刺して床(とこ)とする。切り具合によって床の上・中・下がある。畳表は備後産がよい。草の一種だが、これをよく干して麻糸で織る。草の種類によって琉球表というのもある。畳の縁(へり)は麻を染めたものを使う。これを畳刺しが作製する。その図である。

図像・事物一覧

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画像 図像・事物 カテゴリー
畳屋A 畳屋A 人物
畳屋B 畳屋B 人物
畳屋C 畳屋C 人物
小僧 小僧 人物
畳屋D 畳屋D 人物
杵 モノ・道具
畳床 畳床 モノ・道具
畳針A 畳針A モノ・道具
畳針B 畳針B モノ・道具
麻糸 麻糸 モノ・道具
畳包丁 畳包丁 モノ・道具
縁 モノ・道具
筵 モノ・道具
仕事台 仕事台 モノ・道具
畳表 畳表 モノ・道具
畳 モノ・道具
藁束 藁束 モノ・道具
股引 股引 よそおい
髷 よそおい
腹掛け 腹掛け よそおい
褌 よそおい
半纏 半纏 よそおい
三尺帯 三尺帯 よそおい
草履 草履 よそおい

作品情報

シリーズ
衣喰住之内家職幼絵解之図
作者名
歌川国輝(二代)
作者名よみ
うたがわ くにてる
出版者(版元)
---
制作年(和暦)
明治6年
制作年(西暦)
1873
法量
35.7 x 24.0 cm
落款
国輝画
公開日
2009年7月15日
最終更新日
2009年7月15日

作品画像

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