渋沢栄一記念財団 実業史錦絵絵引

実業史錦絵絵引 絵引データベース 作品詳細

作品詳細

[ 瓦師が瓦を葺き、左官が漆喰を塗り込む ](かわらしがかわらをふき、さかんがしっくいをぬりこむ)

シリーズ:衣喰住之内家職幼絵解之図

解説/画中のテキスト

作品解説

 図の瓦は本瓦ではなく桟瓦のようだが、屋根の右方に重ねて置かれた瓦は平らになっているが実際はふくらみがある。
 瓦の下に土を置き、瓦を押し付けて安定させている。この土を葺き土という。この方法は現在も使われることがあるが、近年は、空葺き(からぶき)といって土を使わない方法が多くなっている。
 葺き土の下地は薄板で、これをとんとん葺きといったりする。屋根葺きは工程としては出来るだけ早い時期に行うのが望ましい。雨が降ると建物の内部などが濡れるからである。どんなに遅くても、この図のように壁塗りと同時期ということはないので、この図は二つの職種を説明するために並置していると考えるべきであろう。

画中のテキスト(釈文)

[十]五
瓦師(かわらし)は、家根(やね)/の模(も)やうを見(み)て、/棟(むね)がハら・谷(たに)がハら・/巴瓦(ともえがハら)など入用(いりやう)/の品(ひな)を見/つもり、/瓦屋(かハらや)より/引(しき)いれ、やハら/かな土(つち)を家根(やね)へ/のせ、其上(そのうへ)へなぞへに/高下(たかびく)なきよふに/かはらをすゆるの図(づ)

 

是も左官の仕事/にて、のこぎりをいれ、/板はめなとのところ/しつくひ/にて布/目なども/ぬり込む/をきづりと/いふ

画中のテキスト(現代語訳)

[十]五
瓦師は、まず屋根の様子を見て、棟瓦・谷瓦・巴瓦など必要な品を見積り、瓦屋から仕入れ、やわらかな土を屋根の上に乗せ、その上へ(瓦を乗せるのだが)、斜めに見通して高下のないように瓦をすりつける、その図である。

 

これも左官の仕事なのだが、羽目板などのところへ鋸目を入れ、漆喰で布目などを塗込む。これを木摺という。

図像・事物一覧

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画像 図像・事物 カテゴリー
瓦師A 瓦師A 人物
瓦師B 瓦師B 人物
瓦師C 瓦師C 人物
瓦師D 瓦師D 人物
左官 左官 人物
金槌 金槌 モノ・道具
葺き土 葺き土 モノ・道具
鏝 モノ・道具
鏝板 鏝板 モノ・道具
漆喰 漆喰 モノ・道具
梯子 梯子 モノ・道具
瓦 モノ・道具
軒先瓦 軒先瓦 モノ・道具
栩葺きの屋根 栩葺きの屋根 モノ・道具
頬被り 頬被り よそおい
向こう鉢巻 向こう鉢巻 よそおい
手拭 手拭 よそおい
半纏 半纏 よそおい
印半纏 印半纏 よそおい
三尺帯 三尺帯 よそおい
股引 股引 よそおい
足袋 足袋 よそおい
草履 草履 よそおい
草鞋 草鞋 よそおい
腕貫 腕貫 よそおい
腹掛け 腹掛け よそおい
髷 よそおい
褌 よそおい

作品情報

シリーズ
衣喰住之内家職幼絵解之図
作者名
歌川国輝(二代)
作者名よみ
うたがわ くにてる
出版者(版元)
---
制作年(和暦)
明治6年
制作年(西暦)
1873
法量
35.8 x 24.0 cm
落款
曜斎国輝
公開日
2009年7月15日
最終更新日
2009年7月15日

作品画像

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