渋沢栄一記念財団 実業史錦絵絵引

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作品詳細

[ 太い角材から板を切り出す ](ふといかくざいからいたをきりだす)

シリーズ:衣喰住之内家職幼絵解之図

解説/画中のテキスト

作品解説

 製材は今はすべて機械製材である。しかしこの時代は、製材専門の木挽(こびき)という職人が活躍した。太い角材から板を切り出す。工具は大鋸(おが)である。一人で扱う大鋸は一人挽き(いちにんびき)、二人で両端を持ち力を合わせて挽く場合は二人挽き(ににんびき)という。木挽がいないと大工も仕事にならなかったが、機械製材の時代になって木挽という職人は姿を消した。
 なお、この図は木挽の働く姿を描いているが、構図はこの錦絵以前に描かれた木挽の働く姿を下敷きにしている。実際に木挽たちが働いている姿をスケッチしたものだと考えるわけにはいかない。

画中のテキスト(釈文)

第八
木挽(こひき)は大工の/墨(すミ)がねをしたる/木をいろいろに/ひきわるの/図(づ)

 

第九
大工材木(ざいもく)を/普請場(ふしんば)へ/まハし、/角(かく)の木(こ)/くちを/きりおとし、/跡先(あとさき)へさし/がねをあて、/木のまがりを/見て、入用(いりやう)の/寸尺(すんしやく)に墨(すミ)/糸(いと)を引(ひく)図(づ)

 

此角を/ひく器械を/だい切といふ

画中のテキスト(現代語訳)

第八
木挽は、大工が墨付けをした材木を色々に挽き割る、これはその様子を描く図である。

 

第九
大工は、材木を普請場へ運び、四角な材木の木口を切り落とし、根本と先端の両方の木口に指矩(指曲)を当て、木の曲り具合を調べ、必要な寸法(大きさ)に墨糸で線を引く、その様子を描いた図。

 

この角材を挽く工具を大鋸(だいぎり)と言う。

図像・事物一覧

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画像 図像・事物 カテゴリー
木挽A 木挽A 人物
木挽B 木挽B 人物
木挽C 木挽C 人物
大工 大工 人物
大鋸(一人挽きの大鋸) 大鋸(一人挽きの大鋸) モノ・道具
大鋸(二人挽きの大鋸) 大鋸(二人挽きの大鋸) モノ・道具
墨指 墨指 モノ・道具
指矩(指曲) 指矩(指曲) モノ・道具
墨壷 墨壷 モノ・道具
角材 角材 モノ・道具
板材 板材 モノ・道具
支え木(厘木) 支え木(厘木) モノ・道具
筵 モノ・道具
笠木(厘木) 笠木(厘木) モノ・道具
縄 モノ・道具
墨糸 墨糸 モノ・道具
仮子(軽子、猿子) 仮子(軽子、猿子) モノ・道具
印半纏 印半纏 よそおい
編笠 編笠 よそおい
草鞋 草鞋 よそおい
草履 草履 よそおい
脚絆 脚絆 よそおい
根付 根付 よそおい
煙草入 煙草入 よそおい
煙管筒 煙管筒 よそおい
足袋 足袋 よそおい

作品情報

シリーズ
衣喰住之内家職幼絵解之図
作者名
歌川国輝(二代)
作者名よみ
うたがわ くにてる
出版者(版元)
---
制作年(和暦)
明治6年
制作年(西暦)
1873
法量
34.5 x 24.0 cm
落款
応需国輝画
公開日
2009年7月15日
最終更新日
2009年7月15日

作品画像

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